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歯科開業ブログ「歯科の開業資金 ②」

「歯科の開業資金 ②」NEW

2025/12経営安定化の秘訣
ポイント
  • ・返済金+医院の維持費+生活費…売上で賄えますか?
  • ・大都市での開業にこだわらず選択肢拡大を

単純計算でもこれだけの売上が必要に!?

前回は「1億円の借り入れをするのが大変だ」というお話をしました。 今回はその続きです。
色んな手立てを駆使して借り入れが無事にできたとしても、それで終わりではありません。借り入れが1億円になると、当然返済額が増え、それに見合う売上が(必ず)必要になってきます。では、どれくらいの売上が必要になるのでしょうか?

具体事例を挙げてみると、月の診療収入が500万円~600万円は必要。それに加え、医院を維持するための経費はもちろん、院長の生活費も必要です!これは開業エリアでも変わってきますが、かなりの診療収入が必要になることが分かります。毎月の売上が500万円だとすると「保険収入400万円+自費収入100万円」が目安に。そう簡単には達成できる金額ではないと思います。
ちなみに、これは歯科の平均的な売上を上回る金額です。資金調達できたからといって楽観視しすぎるのは禁物!ご自身が本当に必要額を達成できるかをよく考える必要があります。

東京23区内での開業は…

さらに東京23区内で開業する方は、よりハードルが上がります。地価が高騰した影響で医院の家賃が跳ね上がっています。テナント1階で70万円を超える賃借料が設定されていることも珍しくありません。それだけ高い家賃で医院経営を順当に続けるのは相当大変なことです。借り入れの返済額と高い家賃がダブルでかかってきますので、実際に都内の医院で働いてみて、自分があげられる売上を確かめてから開業したほうが賢明です!

このように23区内での開業はかなり高いハードルが…。そこで、開業エリアを検討する際、東京圏だけでなく、その他エリア(地方)で開業できないかも、よく検討してみてください。

打開策「地方都市での開業」

地方には開業すれば沢山の患者さんが来る場所があります。地価も安いので戸建て開業はもちろん、家賃も安いのでテナント開業もしやすいはずです。そして生活コストそのものも抑えられるので、余裕のある快適な暮らしができると思われます。

東京など都市部以外で生活したことがない方は抵抗があるかもしれませんが、地方には暮らしやすいところが沢山あります。開業地の決定はその後を左右する大きな課題です。もし可能であれば、トライアルで一度、地方医院で勤務医を経験してみるのはいかがでしょう。もちろん戸惑うこともあるでしょうが、大きな判断材料になるのは間違いありません。 東京などの大都市と地方都市、両方のメリット・デメリットを知った上で開業場所を決めるのもひとつの方法です。

今年もコラムをお読みいただきありがとうございました。皆様良いお年をお迎えください。

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歯科開業・歯科経営サポート「税理士法人 森川会計事務所」

◆【開業資金を試算】保険収入と自費収入の入力で、開業後の「月額利益」を確認

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