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歯科開業ブログ「『リファラル採用』のメリット・デメリット」

「『リファラル採用』のメリット・デメリット」NEW

2025/07スタッフ採用・育成
ポイント
  • ・今こそ見直したい採用方法とは?
  • ・過度な期待は逆効果「選択肢のひとつ」として

身近なご縁に着目

歯科医院の働き方改革をテーマにした前回(「週休3日の歯科医院」)に続き、今回も求人対策に関するお話です。
皆さん「リファラル採用」をご存じでしょうか。医院の求人難を脱却すべく、取り入れるところも増えています。リファラルとは「紹介」や「推薦」という意味で、既に働いている従業員から紹介してもらった人を採用するのがリファラル採用。昔でいうところの“縁故”採用ですが、親族など身内を強く連想させてしまうマイナスのイメージもあるため、今風に「リファラル採用」というところが増えているようです。

リファラル採用のメリット

① 事前に現職スタッフから医院の雰囲気や給与など、ある程度雇用条件を聞いているのため労使間のトラブルが少なく、働きだしてすぐに辞めてしまうリスクを軽減できます。
② 対象者は実務経験者が多く、即戦力として活躍してくれる可能性が高いと言えます。
③ 現職スタッフ自身の知人を紹介するケースが多く、採用後も二者間の関係性は良好なことがほとんど。従業員が増えるとフタッフ同士の関係に変化が生じたり「仲良く話せるスタッフがいない」といった理由で退職する人もいます。話し合えるスタッフが職場にいるのは大きなポイントです。
④ 費用をかけて求人広告を出さなくても良いため、採用コストを大幅にカットできます。リファラル採用が決まった場合は、対象者と紹介者それぞれに就職祝い金と紹介料を渡します。

デメリットも確認

① リファラル採用で入った新しいスタッフと、紹介者(現職スタッフ)同士が仲良くなりすぎで、他のスタッフとのバランスが悪くなることも。また、旧知の仲ということで、つい私語が増え、患者さんから見た印象が悪くなるケースもあります。
② ①で述べたような2人が一緒になると医院内での発言力(意見)も強くなりがちです。院長VSスタッフの対立!?とまではいかなくても、院長と揉めてしまうと2人一緒に退職するパターンも無くはありません。

求人活動の選択肢として

このように何ごとにもメリットとデメリットはあるものです。リファラル採用で必ず理想の人材が確保できるものではありませんが、求人はどの歯科医院でも悩みながら模索しているのが現状です。「スタッフに聞いてみて良い人が採用できればラッキー!」くらいの気持ちがベスト。とはいえモノは試し、灯台下暗しで身近なところにご縁があるかもしれませんよ!

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