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歯科開業ブログ「医療法人のメリット」

「医療法人のメリット」

2024/03経営安定化の秘訣
ポイント
  • ・経営ビジョンをもとに検討を
  • ・法人は税率に関するメリット大

法人開業の特性を理解

開業後、法人化をお考えの先生方もおられると思います。今回から2回にわたり「法人化」を取り上げます。法人化するメリットは次のようなことが挙げられます。

① 税率が低い

個人事業の税率は、課税される所得金額1800万円を超えると所得税と住民税あわせて「所得×50%-279万円」の算式が適用されます。実際の負担率の目安は30%~40%です。一方、法人の実効税率はおよそ23%~30%!このように個人事業に比べ法人の税率は低くなります。

② 医院の大型化や分院展開に適している

医療法人は税率が低い分、比較的(法人に)資金が貯めやすいとも考えられます。その資金をユニット購入や設備資金に充てて事業拡大の可能性も広がりますね
また、分院をつくるのは医療法人にしか認められていません。分院展開のプランがある場合は医療法人化は必至です。
低い税率で法人に資金を貯め、その資金で医院設備に再投資。このような拡大再生産のサイクルで事業規模を大きくするのなら、断然医療法人が向いていると言えます。

③ 相続税対策にも有効

個人の財産を子供に相続させると相続財産の対象になります。個人医院だと医院の銀行口座や医療器械などの資産も相続税の対象となり税金がかかることに。
現行の医療法人は「基金拠出型」で基金拠出金は相続財産となりますが、法人の預貯金などは相続財産の対象とはなりません。医療法人に預貯金を貯めて子供を理事長に引き継がせたとすると、相続財産の対象は基金拠出金だけで済むことになり、少ない金額で後継者に財産移転ができます。

④ 退職金の支給が可能

当然ながら、個人事業だと退職金はありませんが、(ただし小規模企業共済が退職金代わりになる場合があります)医療法人は理事長を退任時に退職金を支給できます。そのことも考慮しつつ毎年法人に資金を貯め、リタイヤ時にまとまった金額を支給することが可能です。この時、税率は通常の所得税より安くなります。

⑤ 社会的信用の獲得

一般的に「個人医院よりも医療法人の方が信用度が高い」とする方が多いようです。 個人よりも法人の方が規模が大きなイメージがあるため、信用を得られやすいという考え方です。これはスタッフ募集で求人をかける時にも影響があり、医療法人の方が求職者の集まりが良い傾向があるようです。

同窓間の相乗効果も!?

あと、社会的信用という訳ではありませんがもうひとつエピソードを。
もともと歯学部は在籍人数が比較的少なく、歯学部同士の交流が深い風潮が。そのせいか、同級生が医療法人化したと聞けば、自分も同じく(負けずに?)つくろうという気持ちが芽生えることも!これは決して悪いことではなく、負けたくない前向きなエネルギーが向上心を生みます。意外とそうした理由で医療法人をつくる先生も少なからずおられるようです。

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