先生・患者さん・スタッフ“三方よし”の開業時期
歯科医院を開業する年齢はいつ頃がいいのでしょうか。
先生方が実際に開業された年齢をみてみると35歳あたりが多いのですが、開業セミナーなどでは、もう少し前「30歳でも開業したほうがいい」とお話しています。その理由としては主に次のようなことが挙げられます。
●年齢が若い方が体力だけではなく精神的なエネルギーもある
●同じ人であっても若い時の方が開業に対するテンションが高い
●若い方のほうが明るく目立つイメージの医院設計を考えることができる
●スタッフ教育にも情熱があり、院長のやる気がスタッフに伝わりやすい
(若い院長は、スタッフと年齢も近いので、ちょっと年上のお兄さん・お姉さんがスタッフを引っぱっていく印象です)
さらに、患者さん側からみても若い方が有利に働くことも多いと思います。もちろん、年配の先生の方が経験もあるから有利と感じる方もおられますが、実際に開業してみると若い院長の方が集患力が高い傾向にあります。
どの業界も“年下ならではの特権”が
異業種ではありますが、私も30歳で独立開業しました。振り返ってみると、若い頃の方がご紹介も多かったですね。当時、紹介してくれた方が自分より年上で、仕事を振りやすかったのだと思います。今は自分が若手に紹介する立場ですが、実際に自分よりも年下に紹介しています。何歳になってもやはり自分より年上の先輩に(顧客や仕事を)紹介するのは気を遣います。とにかく失礼のないように考えるので、かなり親しい方でないと紹介しにくいですね。
私のケースを例に挙げましたが、これは歯科医院でも同じことが言えます。若い先生のほうが患者さんも気を遣わず話しやすく、色んな質問もしやすいはず。特に、年齢の若い患者さんはもちろんのこと、年配の患者さんも同様でしょう。
限りある貴重な時間をどう使う?
開業年齢と併せて考えることになるのが「勤務医としてどれくらい働いて開業するか」ですが、10年ほど勤務医を続けてから開業を予定する方が多いかと思います。そこでまた私から提案です!
10年といわず5年で開業する気持ちで働いてはどうでしょうか!?
実際に5年で辞めなくても構いません。そのような短い期間で技術を習得する気持ちで働く方が成長も早いはず。時間には限りがあります。できるだけ早く一人前になって独立する意識を持つのが賢明です。 若く開業すると、ご自身の医院を続ける期間も当然長くなります。30歳で開業して70歳まで働くとすると、40年間続けることができます。お金の面を考えても、借入金の返済も早く終わり資産形成もしやすくなると言えます。若い時に開業したほうが老後も楽に! あらためて自分が何歳で開業するか考えてみましょう。
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