開業前、ほとんどの先生が抱く不安
最近Webセミナーの講師を務める機会が多くなりました。セミナー参加者から寄せられる声で多いのが「開業後の不安」です。「頑張って開業しても、蓋を開けたら患者さんが来なかった、なんてことになったらどうしよう…」というのです。
先生方のそのお気持ちはとてもよくわかります!開業は人生をかけて大きなお金を借り入れて行う一世一代の大仕事。考えたくありませんが、万が一患者さんが来なければ収入もなく生き詰まるのは明白。前出のような不安を抱いて躊躇するのは当然です。皆さん同じです!逆に不安がない方などいません。ですが「自分だけじゃないのか」と安心するのは楽観的すぎますね。では、そんな開業前の不安に打ち勝つには?
答えはとてもシンプルです。患者さんが来院する医院に仕立て、診療収入を上げる以外ありません。
開業前は肝心の診療ができない状態ですが、そんな時期にも出来ることがあります。少しでも患者さんが来院しやすい医院をイメージし、集客につながる対策を講じましょう。
アピールできる大きめの看板
医院の正面につける【欄間看板】はできる限り大きな看板にするのがおすすめです。
物件を契約する際に、どれくらいの大きさの看板をつけられるのか確認するのを忘れずに。【内照式の看板】が設置できるか?それが無理なら【スポットライト】の設置ができるかを確認しましょう。できれば【袖看板】も設置できればベター。
貸主との交渉も、契約前なら検討のうえ応じてもらえることもあるため、このような看板の設置に関してはテナント契約を結ぶ前の確認が必須です。後で「失敗した!」と思っても、看板は一度つければ簡単には変えることができません。医院のアピールに有効な、できるだけ大きな看板を検討しましょう。
ホームページの要所は院長が執筆
【ホームページ】を充実させましょう。稀にホームページを作らない先生もおられますが、このご時世、ホームページがないと患者さんにとって“敷居の高い”行きづらい医院になってしまいます。
ホームページに掲載する文章はなるべく院長が書くことをおすすめします。文章が苦手という方もおられますが、自分はこんな診療がしたい、こんな医院にしたいと語れるのは先生しかいません!上手いプロのような文章は必要ありません、先生ご自身の文章で、医院への想いやビジョンを紹介してください。業者さんにお任せの、どこにでもありそうな通り一遍な文面は、患者さんもスグわかります。全てのページを先生が書く必要はないので、【診療方針】と【院長紹介】【診療内容】といった大事なページはご自分の文章で!
安心感に直結!院長の顔写真
もうひとつ、ホームページでやっていただきたいこと。【待合室や院長の写真】は掲載しましょう!患者さんはどんな雰囲気の医院か気になるもの。例えば、待合室の広さや雰囲気など、様子が伝わる待合室の写真を載せます。
そして、院長がどんな人なのか!これは患者さんにとって一番気になるところですので、院長の顔写真を掲載することが望ましいでしょう。親しみやすい笑顔の写真を採用しましょう。ここはプロのカメラマンに撮影依頼をするのも良いですね。院長の写真は患者さんに安心感を与える大事なポイントです。
今回は開業準備期間に準備しておけば、患者さんの集客に役立つ対策案をいくつか紹介しました。「開業後、患者さんが来なかったら…」その不安を払拭するヒントとして覚えておいてください。
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