子供の患者さんを積極的に
前回「自費診療を増やすには、保険診療を増やすことから始めるのが近道」とお話しました。それでは肝心の保険診療の患者さんを増やすにはどうしたらいいのでしょうか。
それにはさまざまな方法が考えられますが、例えば、まずは子供の患者さんを積極的に受け入れてみてはどうでしょうか。
とはいえ「子供さんは手間がかかる印象が…それに、大泣きして素直に診療させてもらえないことも多そう。時間がかかる割には保険点数も低いし」と、診察時のアクシデントや収益面を考えると、ちょっと素直に受け入れるのが難しいという方も少なくなさそうです。それはもちろん、承知していますが…
それでも、私は「子供さんを受け入れたほうがいい!」とお伝えしています。
本当のキーマンはお母さん!
当然ながら、子供の患者さんは、お母さん等ご家族に連れられて来るのですが、特にこのお母さんが重要なのです。今どきのお母さん達は、その街の情報にとても詳しいもの。どのスーパーが安くて、肉屋や魚屋はどこが新鮮か?ランチ会に使えるご近所の美味しいイタリアンはどこか?などなど、実に細かな街の情報を良くご存知です。
そして、お母さんたちの情報の中には「どこの歯医者がいいか」という口コミも!
お母さんは子供さんを通して、母親同士で仲良くなります。いわゆるママ友ですね。この親同士の会話の中で、住んでいる街の情報を交換し合います。これが男性だとこうはいきません。お父さんは仕事などでご近所の人とあまり話す機会がないのが普通です。
ご近所のつき合いは、お子さんを持つお母さん同士が一番活発なのです。
“地域のインフルエンサー”をあなどるなかれ
SNSで良く使われる言葉の中に「インフルエンサー」がありますが、お母さんはその街のリアルなインフルエンサー!生きた口コミの発生源です。母親間で「この歯医者がいいよ」と口コミで広がれば、思いの外あっという間に“評判のいい街の歯医者さん”になり得るのです。
いかがですか?地域密着型の歯科医院は、子供さんを積極的に受け入れて喜ばれる存在に!そして子供たちのお母さんに支持される医院づくりを目指してみましょう。