名前で患者さんにアピールすることを意識しよう!
歯科を開業するとき、医院名はとても大切です。患者さんが覚えやすい名前、認知されやすい名前をつけることで、多くの方に医院の存在を知ってもらうことができます。より多くの患者さんにアピールできるような名前を意識することが大切です。
ではここで、ネーミングのポイントをいくつか挙げてみましょう。
<1>歯科“クリニック”を基本に
一昔前は「〇〇診療所」「〇〇歯科医院」という名称が一般的でしたが、現在は「〇〇歯科クリニック」と称するほうがポピュラーに。時流に沿って「名前+歯科クリニック」をベースに考えるのが良いでしょう。
特に最近は「〇〇デンタルオフィス」という名前も増える傾向にありますが、この場合は別途、どのような患者さんにも理解しやすい「歯科」という看板を追加するのがおすすめです。
<2>ひらがなを使う
例えば「山田歯科」と表記するよりも「やまだ歯科」とした方が読みやすくなります。
一方、英語表記でオシャレに「YAMADA DENTAL CLINIC」としたい先生もおられるかと思います。確かにカッコいいのですが、どうしても認識されにくいのが気になるところです。
医院名は、小さな子供からお年寄りまで、誰にでもわかりやすく、来院してもらいやすくすることを優先して考えることが大切!「選挙ポスター」と同じです。ご記憶にあるそれらを思い出してみてください。候補者名を「ひらがな」で分かりやすくしているケースが多いですよね。
<3>長い名前は避ける
以前B’zの「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」という長いタイトルの曲がヒットしましたが、改めてタイトルを声に出して読んでみても、読み違いをしてしまいそうなほど長いですよね!
このヒット曲はさて置き、医院名は、電話を受けるスタッフが毎日「はい、〇〇歯科クリニックです」と何百回、何千回と声に出します。あまり長い名前にすると業務上も使いづらくなるため、皆が呼びやすい名前にすることを心がけましょう。
<4>ネット検索されることも視野に
その昔「あ歯科」という名前をつけた方がいました。当時、電話帳で最初に掲載されるという理由からです。今はスマホやPCでネット検索するのが当たり前。あいうえお順も一切関係ありません。
今はそんな五十音を意識するよりも「渋谷〇〇歯科」など、医院名の頭に地名を入れることで、検索されやすくなります。
また、ご夫婦で開業し、小児歯科と一般歯科双方の診療を行う場合「〇〇ファミリー歯科」といった名前にしても良いですね。子供と一緒に通える、家族で通いやすい歯科医院の印象を与えます。
最後に…地域の人に長く使ってもらえる名前を!!
今回はネーミングで覚えておきたいポイントをおさらいしてみましたが、医院名には先生の想いが込められます。地域の人に長く使ってもらえるよう、よく考えて親しみやすい名前をつけましょう。