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開業は戦いだ!開業は戦いだ!

税理士森川敏行先生の歯科開業コラム

「いざ開業!となったら何から始めればいいのでしょうか」

2019/09経営安定化の秘訣
ポイント

さあ開業をしよう!と思ったはいいものの、まず何から手をつけたらいいのでしょうか?
資金繰り…物件…器材…、準備は他にもたくさんあります。
まずは、具体的な開業イメージを沸かせるための準備からしていきましょう。

では、今月のお話。「いざ開業!となったら何から始めればいいのでしょうか」をお楽しみください。

One To One Clubの方からの質問です。

前に「開業する時期を決める」と書きましたが、 同じくらい大切なことがあります。
それは「どこで開業するかを決める」
開業立地はとても大切で、これによって患者さんの数が大きく変わる。しかも一度決めたら変えられない。立地は慎重に選ばないといけない、最重要事項です。

立地の探し方ですが、まず大まかなエリアを選びましょう。

都内で開業するのか、千葉や埼玉・神奈川エリアで開業するのか。どの鉄道路線がいいのか。関西や九州など地方に住んでいる方も、おおまかなエリアを選びます。

おおよそのエリアを決まれば、絞り込みをする。鉄道路線からエリアの駅を2,3つ候補にしましょう。駅からどれくらいの距離で探すか、実際に駅から歩いてみる。歩くと街の雰囲気がわかる。人通りはどうか。スーパーがどこにあるか。買い物する人の様子などを観察する。
鉄道がないエリアで探すときは、生活道路を車で走り、スーパーやコンビニ、銀行や小学校などの施設を確認する。それらの施設の近くで物件がないかを探します。

あるていど絞り込めたら、近くの不動産屋さんにどんな店舗物件があるか聞きましょう。いきなり希望の物件は見つかりませんが、店舗物件があれば、おおよその相場を聞きます。すると坪あたりの金額を把握できます。

実際の物件が決まるまで、数か月から1年くらいかかります。

今すぐ開業しなくても、開業予定の街を歩くと、そこに住んでいる人の様子や家賃相場がわかる。家賃から具体的な開業費用もわかってきます。30坪ならこれくらいの家賃がかかる。そこから内装費用もわかる。具体的な開業のイメージも沸きます。

これをすると開業にかかる資金が具体的にわかります。

それがイメージ通りなのか。修正案を考えたほうがいいのか。漫然としたイメージを具体的なお金に落とし込めることができます。
開業を思い立ったら、開業したい街に行って歩いてみましょう。

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