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税理士森川敏行先生の歯科開業コラム

「サブスクリプション」

2019/10経営安定化の秘訣
ポイント

昨今よく見聞きする「サブスクリプション」。 飲食業界をはじめ、今や「こんなものまで?」と驚くこともしばしば。
歯科医院もしかり、ということのようですが、さて気になるその実情は⁉

今月は、そんなウワサの定額制ビジネスをテーマにした「サブスクリプション」をお楽しみください。

このところサブスクリプションという言葉をよく聞く。

予約購読、定期購読というのが本来の意味ですが、定額制のビジネスで使われる。

スウェーデンの企業Spotify

スウェーデンの企業Spotifyは2008年に音楽ストリーミンング事業を始めて、現在は65か国に配信。2億3千万人のユーザーがいる。月額980円を払えば4000万曲が好きなだけ聴ける。これによって音楽はCDを所有するのではなく、定額でシェアする時代といわれた。Amazon primeやNetflixも定額で映画やドラマが見放題になった。まさに今の時代を表すのがサブスクリプションである。

歯科医院のサブスクリプション

歯科医院は部分的にサブスクリプションの要素がある。わかりやすいのは矯正歯科。マルチブラケットを装着して2年、リテーナーが1年とすると、3年間がサブスクリプションの期間といえる。限りはあるが一定の期間、通ってもらって診療収入をいただくモデル。
一般の治療も4、5回通うのは普通で、1年以上かかることもある。治療費はもちろん定額ではないが、定期的に来ていただいて診療収入をいただく。治療が終わった後も定期健診に来てもらい、ホワイトニングやクリーニングに定期的にしてもらえれば、予防にもなり、サブスクリプション的な収入になる。
またインプラントに10年保証をする医院がある。条件に年3回の健診を受けてもらう。こうした患者さんが定期的に来ていただくことも同じことである。

患者さんを増やすには口コミが大切

この考えはとても大切なことで、常に新しい患者さんを開拓するのは大変です。新患はある程度の年数がたつと減っていくので、地域の同じ患者さんが定期的に来てもらう必要がある。リピーターの患者さんのほうが、気心も知れて信頼関係もできているので、トラブルが少ない。

患者さんを増やすには口コミが大切ですが、口コミしてくれる方は、まさに今、通っている患者さんが多い。だから定期的に通ってくれる患者さんが多いと、口コミの率も高くなる。
診療がもちろんメインですが、サブスクリプションという視点で、患者さんが楽しく定期的に通ってもらえる医院も考えてみてはどうでしょうか。

私のサブスクリプションは、週末スポーツクラブに行ってサウナに入ることです。(笑)

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