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歯科開業ブログ「開業資金を親から借りるときは?」

「開業資金を親から借りるときは?」NEW

2024/09お金を残すコツ
ポイント
  • ・親子間でお金の貸し借りをする場合の基礎知識
  • ・「契約書/記録」は必要

避けるべきは「うやむや・なし崩し」

開業するにあたり、金銭面(開業資金)は最も気になる課題ではないでしょうか?通常考えられる銀行など金融機関からの借り入れのほか、可能な方は「親から借りる」という選択肢も考えられます。親にお金を借りたい(その可能性がある)場合にもやるべきことがあります!今回は、親から開業資金を借りる際の準備や注意点をみていきましょう。

①「金銭消費貸借契約書」を作成する

自分の親にお金を出してもらい「他人行儀なやりとりは要らないでしょ?」と、そのままにしておくと<贈与を受けた>と扱われることがあります!!
贈与税は高額です。そうならないために、親子間であっても正しく契約書を交わします。『金銭消費貸借契約書』を作成しましょう。

②借りた金額や返済条件を明記する

①で述べた『金銭消費貸借契約』には、必ず借入額と返済条件を明記します。書類の最後には「貸主と借主の住所と氏名」も忘れずに。

③金銭のやり取りは銀行口座を通す

貸付ける側(親)・返済する側(子)ともに、現金で手渡ししてしまうと、その経緯が徐々に曖昧になっていきます。親子間であってもやりとりは銀行口座を通して行う方が返済の証拠になります。(返済の)金額が決まっているのであれば定額の自動送金サービスを使うのが便利です。

④利息は最低限に

借り入れには原則、利息をつけて返済しますが、この場合の利息は最低限の設定で問題ありません。今の時代なら1%もあれば充分です。さらにいうと個人間の借り入れなので1000万円程度であれば利息はなくても良いのではないかと思います。過去には利息を取らなければいけない裁決事例もありますが、その場合、数千億円と高額でした。
返済側からすると利息を支払うと経費にできますが、利息を支払ってもらう側(貸付側)は<収入>にカウントしなればいけません。…といった具合に、双方に手間もかかるため親子間であれば利息をなくし、返済額そのものを多く設定するのが賢明かと思います。

親子関係を良好に保つために

どんな場合も、お金の貸し借りが原因でわだかまりやトラブルに発展するのは避けたいもの。親子間なら、なおさらスマートに進めたいですね!

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