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開業は戦いだ!開業は戦いだ!

歯科開業ブログ「とがったラーメン店」

「とがったラーメン店」NEW

2024/07患者さんを増やす方法
ポイント
  • ・「開店1ヶ月で人気急落」に原因あり
  • ・第一印象が医院の行く末を左右
  • ・まずは売上確保よりも信頼確保

オープン当初は大盛況だったのに

近所に新しいラーメン店がオープンしました。その経営者は有名店で修業した人らしく、準備期間にも時間をかけていました。肝心のラーメンは、醤油がベースですが煮干しのダシも感じられる、なかなか本格的な「とがったラーメン」です。

開店からなんとなく様子を見ていると、オープンから1週間はまあまあお客さんが入っていました。しかし1か月も経つと客入りが芳しくなくなってきました。というより、ガラガラの状態です。早くもそうなってしまった原因は色々あるのでしょうが、一番の要因は価格設定のように思われます。安いラーメンで950円のところ、煮卵を入れると1,100円に。さらに、量も少ない!個人的には、メニューがラーメンだけでサイドメニューがないのも問題です。リニューアルでそのラーメン店になる以前は、地元で人気の中華料理屋さんだっただけに残念です。

自由診療のみに注力するのは逆効果

実は、歯科医院にもこれと似たようなことが。最初から自由診療に力を入れすぎると、意に反して患者さんの評判が悪くなることがあります。「あの歯科医院は高い」と噂されてしまうのです。

診療はきちんとしていても、高額な治療費を目の当たりにすると疑心暗鬼になる患者さんもおられます。「これは本当に自分に必要な治療なのか?」「お金儲けのために、必要以上に高額な治療費を請求されているのではないか?」そんな疑問を抱いてしまうのです。

満を持して開業し、いきなりそんな良くない印象を抱かれるのは納得できませんよね。開業して半年から1年は保険診療を中心にして、患者さんとの信頼関係を築くことを第一に考えましょう!レセプト件数をある程度確保し、患者さんの予約が埋まるようになってから、徐々に自由診療の割合を増やしていくのが得策です。

丁寧な説明・対話が信頼を生む

大切なのは患者さんとの信頼関係です。いきなり高額な治療費を請求すると相手(患者さん)は驚いてしまうものです。自由診療を重視したい先生は、最初は保険診療を行い「今回は保険診療でやりましたが、強度の問題で再び治療が必要になる可能性があります。その時は自費の方がいいかも知れませんね」といった流れで伝えておくと親切ですし、好印象です。

患者さんも「保険診療で上手くいかなかった結果の自由診療」ということになると納得できます。自費の医院を作りたい気持ちはわかりますが、開業していきなり自費のみでやろうとするのは危険です。繰り返しますが、患者さんとの信頼関係を築きながら段階を踏みながら進めるのが最良ではないでしょうか。

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