調査概要
- 調査対象
-
- モリタ友の会無料会員の既開業歯科医師
- 1980〜1999年生まれ
- 2008〜2020年大学卒業
- 有効回答数
-
- 129名(2020年以降開業者のみ集計)
- 調査方法
-
- Webフォーム回答
- 調査期間
-
- 2025年10月〜11月
回答者属性
- 平均年齢
-
- 38.9歳(中央値39歳)
![[グラフ] 回答者年齢](../img/2026/0526_1_fig_01.png?d=260625)
- 開業後年数
-
- 平均 2.4年(中央値 2年)
![[グラフ] 開業後年数](../img/2026/0526_1_fig_02.png?d=260625)
- 開業時平均年齢
-
- 36.5歳
本調査は、平均39歳・開業2年前後という、
経営に悩みが出やすい転換期にある歯科医師のリアルな声を
まとめたものです。
開業準備の実態
開業準備は、「時間がかかりそう」「何から始めればいいか分からない」と感じやすいフェーズです。
しかし実際には、多くの歯科医師が限られた期間の中で、現実的な判断を積み重ねながら開業を迎えています。
ここでは、開業準備に関するデータから、先生方がどのように開業されているのかを見ていきます。
- 開業準備期間
-
- 1〜2年以内:70%
![[グラフ] 開業準備期間](../img/2026/0526_1_fig_03.png?d=260625)
開業準備は決して長距離走ではなく、情報と支援を適切に活用すれば、
1〜2年という現実的な期間で進められている
ことがデータから見えてきます。
開業形態
- 新規開業
- :約70%
- 親子承継
- :約20%
- 第三者承継、居抜き開業
- :約10%
![[グラフ] 開業形態](../img/2026/0526_1_fig_04.png?d=260625)
新規開業が主流ではあるものの、承継や居抜き開業も含め開業形態は多様化しており、状況に応じた選択が行われています。
建物形態
- 全体
- :戸建て55%
- 新規開業
- :ほぼ半々
![[グラフ] 開業の建物形態](../img/2026/0526_1_fig_05.png?d=260625)
建物形態を見ると、全体では戸建てがやや多いものの、
新規開業に限ると戸建てとテナントはほぼ半々となっています。
建物選びは「多数派に合わせる」のではなく、
自院の戦略に合わせた判断が重要と言えそうです。
開業時の設備
開業準備において、設備投資は判断に迷いやすいポイントの一つです。
「最初からどこまでそろえるべきか」「後から追加してもよいのか」など、多くの先生が同じような悩みを抱えています。
ここでは、実際に開業した歯科医師が選択した設備構成や、導入して「良かった」と感じている機器について、アンケートデータをもとに整理します。
導入ユニット数
- 全体
- :3台が多数派(約64%)
- 新規開業
- :約74%が3台
![[グラフ] 3台を選んだ割合](../img/2026/0526_1_fig_06.png?d=260625)
新規開業ではユニット3台が主流となっており、
初期投資を抑えつつ、稼働率を重視するスタートが
一般的になっています。
導入してよかった機器
上位はDX関連機器
- CT
- :56.6%
- Web予約
- :50.4%
- 口腔内スキャナー
- :38.0%
![[グラフ] 導入してよかった機器](../img/2026/0526_1_fig_07.png?d=260625)
導入効果を実感しているのは、
診療・予約・業務フローを支えるDX関連機器であり、
もはや経営インフラとして位置付けられています。
開業後に感じたこと
開業後には、経営やスタッフ、設備投資など、さまざまな課題に直面します。
一方で、そうした試行錯誤の中でも、「開業して良かった」と実感している点があることも事実です。
ここでは、実際に開業した歯科医師がどのような点に満足感を感じているのかを、アンケート結果をもとに整理します。
開業して良かったと感じる点
- 診療方針を自由に実践できる
- :約67%
![[グラフ] 開業して良かったと感じる点](../img/2026/0526_1_fig_08.png?d=260625)
開業して良かったと感じる点として最も多かったのは、
「診療方針を自由に実践できること」でした。
金銭面や働き方の改善以上に、自分が納得できる医療を提供できることが、
開業の大きな満足感につながっていることがデータから分かります。
まとめ
今回のアンケートデータから見えてきたのは、
多くの歯科医師の方が開業にあたって、無理のない準備期間と設備規模を選び、
堅実な判断を積み重ねながら医院経営をスタートしている姿です。
開業後には、経営や人材、設備といった新たな課題に直面しつつも、
最終的に「開業して良かった」と感じる最大の理由は、金銭面ではなく、
自分の診療方針を自由に実践できる環境を得たことにありました。
本記事で紹介した内容は、特別な成功事例でも失敗談でもなく、
開業準備中の先生と同世代・同条件の歯科医師が歩んでいる
「現実的な開業と経営のプロセス」そのものです。
これから開業を考えている先生や、開業後まもない先生にとって、こうしたデータが、自身の判断を見直す一つの参考になれば幸いです。


