このコーナーは歯科開業に強い税理士の森川敏行 先生にご協力いただき、歯科開業に関してのコラムを連載しております。
前回は、「消費税の改正と経過措置」をお届けしました。
◆見逃した方は、こちらからご覧いただけます
では、今月のお話「高齢者が多いエリア」をお楽しみください。
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先日One To One Clubの会員の方から、こんな質問を受けました。
「高齢者が多い場所では、将来的に過疎化して患者さんが減ってしまわないか」
将来は日本全体の人口が減少しますが、お年寄りが多い地域だと、人口減がさらに大きくなります。町自体は盛り上がらないでしょうし、心配になるのはもっともです。
以前、都内のある商店街の歯科医院に行った時のこと。
駅からは近いのですが、とても古びた商店街でした。5軒に1軒は閉まっている状態で、人の流れもまばらな感じ。まさに閑散とした商店街。
そんな中に新しくできた歯科医院。中に入ると5、6人の患者さんが待っていて、かなり混雑して忙しい様子。その日の来院数を聞くと、なんと60人!めちゃくちゃ繁盛していました。もちろん院長の力が大きいのですが、それだけの患者さんが来ていたのが驚きでした。
後でその商店街を歩いてみると、あることに気がつきました。
何軒か歯科医院はあるのですが、どこも古い。ある歯科医院は、窓が小さく待合室がわかりにくい。入り口の扉も中が見えないタイプ。全体に古びた印象でした。
また、ある医院は、築50年の雑居ビルの2階で、夕方の5時で既に閉まっている。とてもやる気があるような感じがしません。
聞けばこのエリアは高齢の方が多い。そして歯科医院の先生も高齢。もう70歳を過ぎていて、いつ廃業するかのタイミングらしい。そんな歯科医院が多いエリアで、新しくてきれいな歯科医院ができた。そして先生も若くてやる気がある。そのため沢山の患者さんが集まった、という訳だ。
高齢な人が多いエリアというのは、歯科医院も高齢な人がやっている。人口は確かに減るだろうが、歯科医師も同時に減っていく。人口に対する歯科医院の比率は、東京と比べると間違いなく有利。
そう考えると、高齢者が多いエリアでも開業は充分にできます。不安もあるでしょうが、勇気をもって開業に望まれてはどうでしょうか。
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